【ASSIST監修:経済界の偉人×若手起業家vol.1】今、何を大切に生きていくか。歴史から紐解く今後の日本


日本経済を大きく牽引してきた経済界の偉人と、今後の日本を担う若手起業家。
見た目はまるで、優しいおじいちゃんと元気な孫の会話のよう。温かい雰囲気さえ漂う。

しかし、2人の対談を取材していると

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
というビスマルクが残した言葉を、思い出さずにはいられませんでした。

いまだかつてないこのコラボは、今を生きるものにとって大きな道しるべになる….
そう確信し、取材を終えた私は少し震えていました。

【対談】経済界の偉人「辻本英一相談役」×若手起業家「篠田惇」

今回の対談は、当メディアを運営する株式会社ARIES特別顧問、辻本英一相談役と代表取締役の篠田惇の対談です。

辻本 英一相談役

早稲田政治経済学部卒業。
スイスでMBAを取得。
某大手銀行の支店長を歴任し、某大手不動産会社社長も歴任。
直近では東証1部上場企業 (不動産会社)の相談役も歴任され、金融、不動産分野においてエキスパート中のエキスパートである。
金融のエキスパートということもあり、 世の中に必要とされるビジネスを数多く見て来た経験から幅広くアドバイスできるため実業家からの人望も厚い。

篠田 惇

早稲田大学中退。
株式会社アリエス代表取締役。
個人投資家としても活躍。
長期的な社会的目標としてはエンジェル投資家のプラットフォームを組成。
長期的な個人的目標としては宇宙で旅をする事を計画中。
短期的な社会的目標は20代で勢いのある実業家たちを集めたプラットフォーム組成を企画中。

まさに経済界の偉人と、今後の日本を担う若手起業家のお二人。年齢差はなんと47歳。
およそ半世紀もの差がある中で語られる、日本の今とこれからは、一体どのようなものなのでしょうか。

歴史は繰り返す。80年周期から見た今後の日本

篠田:少子高齢化や不安定な政治、パワハラや権力争い…いまの日本は裕福に見えて人生を楽しめていない人が多く、物事の考え方も貧しい気がしています。今の日本と昔を比べて辻本相談役はどのように感じますか?

辻本相談役:実は日本人という民族って80年周期で変化しているのです。日本人の寿命がおよそ80歳(男性は80.7歳・女性は87歳)というのもあるのでしょうか。
80年周期の大きな変化を見てみましょう。

・1560年:桶狭間の戦い
・1639年:鎖国令が出されキリスト教が廃止
・1716年:8代将軍徳川吉宗が享保の改革を断行

この1716年はかなり大きな影響を与えてますね。

5代将軍綱吉の頃からの幕府経済の立て直しが行われた時代です。幕府の大改革が必要だったため8大将軍吉宗は木綿の袴を履いて、質素倹約に励んだそうですね。
さらにはこの時代は富士山の噴火があります。江戸の町まで火山灰が降ったといわれ、富士山の横から爆発し俗にいう宝永山の爆発です。
被害甚大でありましたが吉宗の治世の下、何とか復興できたのです。

綱吉は1709年に亡くなり、6,7代を経て1716年に吉宗の時代になったわけです。かなり短期間の出来事ですね。

・1787年;松平定信の寛政の改革

吉宗の改革から70年後の出来事です。
松平定信は1783年白河藩主となり、天明の飢饉を切り抜け名声を上げ、田沼意次の放漫経営を再建するわけですが、この改革は失敗に終わります。

・1868年:明治維新

今ではロマン的な要素が語られていますがあの時代は疾風怒濤の時代です。
戦争は勃発し、武力と国力の強化のために、工場や鉄道が一気に作られました。

その80年後の1945年は終戦です。日本は80周期を境に経済、文化ともに大きく変化します。それも悪い方向に行ってしまうのです。

篠田:確かに80年周期で日本は危機を迎えていますね。それを踏まえて今はどんな状況なのでしょうか?

辻本相談役:戦後72年経ち、現在の赤字国債は1000兆円に登ります。準備は揃っているという状況です。東京オリンピックで盛り上がるのも大切ですが、冷めた目がないと崩壊してしまうでしょう。今、これからの10年をどう生きるかがとても大切です。

思考がついていかない日本人。戦争を知らない世代の今後とは

辻元相談役がお話しされた歴史から学ぶ今の日本の現状は、今の私たち世代が覚悟しておかないといけない問題。
しかしこの世の中の変化に対応していけなくなった日本人の背景には、もっと深い理由がありました。

篠田:世界の情勢でみた日本は、どのような変化が必要なのでしょうか?

辻本相談役:2050年には世界の人口が90億人になります。間違いなく世界規模での食料飢餓になりますし、土地の狭い日本は今すぐ対策を打つ必要があります。
しかし外国人労働受け入れも遅く準備は不十分です。日本の老人介護だって、以前から介護問題はわかっていたはず。でも対策を打てていないのです。

篠田:日本人はなんだか余裕を感じますよね。あと数年で何かが起ころうとしているのに、危険に気づいていないのは何が原因なのでしょうか?

辻本相談役:実は1964年の東京オリンピック以降に生まれた人たちは、親も子も戦争を体験していないのですよね。その影響は大きいと思っています。
東京オリンピック以後に生まれた人は親も疑似体験者でもないことから全く戦争を知らない人達だといえます。
戦時中小学生以上だった人達は兵隊経験はないにしても、空襲で防空壕へ逃げたりした経験のある人達で、親になっても戦後生まれた自分の子供達に戦争の体験を話したでしょう。戦後生まれた僕も親やおじからたくさん話を聞いて育ちました。それから後の戦争を体験していない世代の長所であり短所は「苦しんだ経験がないこと」です。
経験していないことはイメージができません。
例として今ミサイルを飛ばして実験を進めている北朝鮮は戦争を知りません。いつか日本から戦争が忘れられて、北朝鮮のように戦争を知らない国と向き合った時、戦争という手段をとってしまうことも可能性はゼロではないのです。

篠田:今でも戦争をやりたい世代が今後出てくるなんて、想像がつきません。しかし考え方が変われば予想外のことが起きる可能性も、確かに否定できないですね。

競争意識の低い時代に、突き抜けるためには

「歴史は繰り返す」とよく言われますが、
危機感は薄れ、忘れて間違った道を歩む可能性だってある。時よりヒートアップしてきた対談は、日本と世界の歴史から現代の話題へフォーカスしていきました。

辻本相談役:ところで今は「草食系男子」という言葉が流行っていますね。小利口に生きようとしている男性が増えてきたのでしょうか。

篠田:確かに女性の社会進出によって意見が強くなった影響もあります。男性は意見を言わなくなりましたね。そもそも僕の周りにも女性を口説いた経験が少ない人もたくさんいます。本来は男性が積極的に狩りをすべきところを生活が豊かになったせいで、狩りをする必要がなくなったんですね。

辻本相談役:豊かになったゆえの競争意識の低下なのですね。昔はなんとか脱落しないように必死にやってきたけど、今は脱落する人の方が多いです。
頑張る意味が見出せないなら向上心は湧かないですね。日本で没落するのがいやな方は、みんな海外に行っちゃえばいいのにと思います。
中国で留学生は160万人いるのに対し、日本はまだ3万人弱です。人数の比率から言っても、20万人はいないとおかしいのですが、みんな外に出たがりません。

篠田:生活保護などセーフティネットの充実も、だらけてしまう要因でしょうね。努力をする人にはチャンスがたくさんあって、認められる時代を作っていかないと埋没してしまいそうです。

今を生きる日本人は、何を大事にして生きていくべきか

歴史から現代の思想を紐解き、対談の行き着いた先は「哲学」
世代の幅を超えた彼らの哲学とは、どのように表現されていくのでしょうか。

辻本相談役:江戸時代は250年続いてきました。これは家が家を守り家系を繋いでいくという発想があったからです。家系が続いていくからその時代は続いていったのです。
今の日本人は子孫を繁栄しようという意識も薄れていると言われていますが、その「欲」という問題以外にも目を向けなければけません。
例えば西洋の女性は「旦那はいらないけど、こどもは欲しい」という方も多くいらっしゃいます。婚外子も多いです。こどもを産むことで愛を象徴しているのですよね。

篠田:確かにもっと広い視野で少子化問題には向き合う必要がありますね。
ところで、愛ってなんでしょうね。僕はその人が死ぬときに自分の身を出せるかどうかと思っていました。

辻本相談役:孔子様の言葉で「仁と愛は近似している」というものがあります。人間社会を因数分解すればいろんな二人の関係が基本となっていて、
親子、兄弟姉妹、上司部下、友達、先生生徒、先輩後輩など様々な二人の関係を保つのに共通して大切なものを仁と言ったのです。
従って、漢字も人偏に横二と書いて仁としたのですよね。これを翻訳した井上靖は「仁」を「思いやり」と表現していました。

キリスト教における博愛の精神も、仁に通じるのではないでしょうか。
これらに習って若い人たちが今、もっとも大事なことは「思いやりをもつこと」です。

篠田:そう言われてみると、昔の日本と比べて今は仁や愛は薄い印象に思います。AIの発達もそうですが、核家族が増えたり、共働きだと親と接する機会も少なかったり。
以前「日本が戦争に勝ったのは家族愛が強かったからだ」と教えられた記憶があるのですが、昔は愛が強かったのでしょうか?辻本先生はどう思われますか?

辻本相談役:それは全くの嘘です。愛などではなく日本が戦争が強かったという教育自体が間違っています。タイミングをずらしたり卑怯な手を使っていました。日露戦争だって勝ったのではなく逃げられたのです。
今の若者い世代が歴史の真髄を教育されていないという事実は、今後の日本にとってもかなりまずいですね。日教組や文科省が本質的な教育を怠った影響です。

篠田:それこそ少子高齢化の問題も、人への思いやりをもつことから始まりますよね。コミュニケーションが取れないと恋愛もできないので。
教育に関してですが、真の教育は戦前の教育に学べと聞いたことがあります。戦後から教育の本質が崩れてきて今の教育がそのような状態では、若者としては日本に希望を持つことも難しいですね。日本は医療費にはお金をかけてるけど、教育には政策も資金もまだまだ未着手です。

辻本相談役:正直、今の20代は苦しむ時代になるでしょう。安心して日本を頼れない、何を信じて行動すれば良いのかもわからない状況、これにどう歯止めをかけるかを常に考えていかなければなりません。
いつの時代も言えることは「考える人は一握り。その人物が日本を動かす」ということです。
明治維新だって、薩長同盟がなさらなければ今の日本はできていません。大切なのは自己理解と他己理解です。学びたい人のために社会は動くべきで、逆に努力をしない人間が幸福だなんて言える社会はおかしいのです。
このASSISTも、そんな少数派の学ぶ意欲の高い人たちに届けられるといいですね。

篠田:おっしゃる通りですね。その一握りの人たちに届くように、当メディアも尖っていきたいと思います。今日はありがとうございました!

あとがき

2人の会話を聞いていて、まるで日本の現状とこれから立ち向かうべき壁が映像で浮かんでくるようでした。
これからの10年で大きく変わっていく日本、私たちはどのように生きてどのように変化していくかをもう一度考える必要があります。

未来が予測できないからこそ歴史や先人から学び、
思いやりを持ち行動していくことは、今を生きる力になります。

正直、2人の話を聞いていてこの先が不安になってきた自分もいました。
豊かな人生を歩むために、まずは現実を受け入れること。そして変化していくこと。

学び、努力し、歩みを止めることなく
このASSISTの読者さんたちと共に 、明るい未来を描いていきたいですね。

   

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ABOUTこの記事をかいた人

辻本英一

早稲田政治経済学部卒業。 スイスでMBAを取得。 某大手銀行の支店長を歴任し、某大手不動産会社社長も歴任。 直近では東証1部上場企業(不動産会社)の相談役も歴任され、金融、不動産分野においてエキスパート中のエキスパートである。 金融のエキスパートということもあり、世の中に必要とされるビジネスを数多く見て来た経験から幅広くアドバイスできるため実業家からの人望も厚い。