空間デザイン・ファッションコンサルタント西岡慎也さんインタビュー前編「好きなことを仕事にするためのポジショニング」


「好きなことを仕事に」というワードは昨今、多くの方が一度は目にしているのではないでしょうか。
ITの発達のおかげで、私たちは仕事も趣味も選択肢が格段に増えました。

しかしながら現実はどうでしょう。 自分の道を切り開いていくのにはどのようなスキルや考え方が必要なのか。
それに伴うリスクにどう立ち向かっていくのか。

今回は「ファッションコンサルタント」と「空間デザイナー」という2つの肩書きを持つ、 株式会社ファッションスタイリストジャパン代表取締役社長の西岡慎也さんを取材しました。

インタビューアーは若手を代表する起業家、不動産やメディア事業を行う株式会社アリエス代表取締役の篠田惇。
異業種なフィールドで活躍している2人が交わす価値観からは、何が生まれるのでしょう。

株式会社ファッションスタイリストジャパン代表取締役社長 西岡慎也

http://fashion-stylist.co.jp/

1979年生まれ。茨城県土浦市出身。
21歳で米輸入会社ワイルドウエストジャパンに就職し、約4千人のファンを獲得。2001年、セレクトショップ「WITH PREASURE」を独立開業。
従来のアパレルの販売方法ではなく、コンサルティングを中心としたコーディネートの手法を確立する。
2010年にファッションスタイリストジャパンを設立し、多くの著名人、エグゼクティブの顧客を獲得し、クライアントの心に寄り添う、未来を見据えた戦略的コーディネート提案を行っている。

好きを仕事にするためのポジショニングとは?

人やモノ・空間の魅力を引き出すことにひたすら向き合って来られた西岡さんは、好きなことを仕事にするためにはポジショニングがキーだと話されます。
雇用されるのではなく、雇用を生み出す側にいくこと。若くして雇用を生み出す側になった西岡さんは、どのような道を歩んでこられたのでしょうか。

西岡さん:
もともと服やものが好きで、地元の茨城県の古着屋さんで働いていたんです。古着屋って古いイメージがあると思うのですが、僕にとっては図書館みたいにワクワクする場所で。その中で一緒に働いていた、先輩のスタイリストさんに古着でコーディネートして頂いたのです。
その時ものすごく感動して「これ、お客様にやりましょう!」と言ってパーソナルスタイリストになりました。 当時2000年のファッション業界は「モノを売る」ことが主流だったんですが、今のように「経験を売る」って発想がなかったのですよね。結果お客様に喜んで頂けて4000人のファンができていたのです。

篠田:
もうその時代から経験の価値に気づいてあるのはすごいですね。お客様にどう喜んで頂けるかを追求するのがビジネスの根本だと改めて思いました。

自分の強みを場面でどう活かしていくのか

西岡さん:
その時はビジネスのビの字も、マーケティングも何も知らなかったですけどね(笑)

例えば接客ひとつでも、僕は自分の強みを考えていました。 僕、洋服屋さんの「いらっしゃいませ〜」という言葉さえも不思議に思っていたんです。
それっている?お客さん喜ぶ?みたいに。

そこで5年間ほどガソリンスタンドでアルバイトをしていた経験もあって「いらっしゃいませ」を「こんにちは」と言ってみたり2度目以上のお客様に「おかえりなさい」と言って、おもてなしの精神を生かしてみたんです。
自分の強みを生かすとは、こういうとこからだと思うんですね。
環境を変えて誰もやっていないことをするとオンリーワンのサービスが生まれ感動が生まれます。

篠田:
お客様のための行動ってビジネスの根本ですよね。「これは得意」という分野を他の環境でも出していくと、それだけ競合性になってくるんで、それがいくつか増えた時に唯一無二の存在になれるんだと思いました。 独自のやり方でファンを集め、自分のお店をオープンすることになった西岡さんですが、そこにも西岡さんの人柄溢れるストーリーを感じました。

常に意識しているバランス

篠田:
そこからお店を出すまでは順調だったのですか?

西岡さん:
茨城とは言え、30坪あるお店を出すには資金もかなり必要です。ところが僕は地元の友達たちが職人になっていて、なんと材料費だけで店を作ってもらったのです。僕はいつも中立で、友達の幅が広かったので助けられました。
仕事をやめる日の2001年4月20日には彼らから手紙と花束が届いて、両親にも見せたんですよね。それで母が兄の結婚資金を貸してくれました(笑)

篠田:
友達関係もバランス感があったのですね。そしてその日にちを今でも覚えているという点も驚きました。

西岡さん:
やっぱり大事な日は忘れられないですよ。ちなみに2001.8.15泥棒に入られたこともしっかり覚えています。笑

篠田:
すごいです。笑 それだけ人気だと思われていたお店だったんですね。

ユーモアなトークで語って下さった西岡さんですが、取材先であるオフィス兼自宅の家具や小物にもバランスを意識されていたのが印象的でした。 輸入先やブランドも特定はせずに、本当にいいと思ったものを仕入れているそうです。

第2章では西岡さんが語る「バランス感覚」について迫ります。

   

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